こんにちは。タケセンの寺原です。
3月25日は我が子の小学校卒業式でした。
最後の授業と称して、谷川俊太郎の詩の朗読がありました。
非常に感慨深いものがありましたので、ご紹介したいと思います。
「卒業式」
谷川俊太郎
ひろげたままじゃ持ちにくいから
きみはそれをまるめてしまう
まるめたままじゃつまらないから
きみはそれをのぞいてみる
小さな丸い穴のむこう
笑っているいじめっ子
知らん顔の女の子
光っている先生のはげあたま
まわっている春の太陽
そしてそれらのもっとむこう
きみは見る
星雲のようにこんとんとして
しかもまぶしいもの
教科書には決してのっていず
蛍の光で照らしても
窓の雪ですかしてみても
正体をあらわさない
そのくせきみをどこまでも
いざなうもの
卒業証書の望遠鏡でのぞく
君の「(?)」
( )に入る言葉はなんでしょう?
卒業証書をまるめた筒から見えたものはなんですか?
・仲間
・笑顔
・教室
etc
ふっと自分が卒業証書をもらった時の事を思い出しました。
あの時の私には、何が見えたのだろう、と。
そして、我が子は今、何が見えているのだろうと。
詩の最後の答えは・・・、
「未来」
今日は家に帰って二人で卒業証書の望遠鏡を覗いてみようかな?